第一回準備会報告

ヒヒ、ヒヒ、"一歩踏み出せば、次も踏み出せるのさぁ"って、ヒヒ、ヒヒ、"一歩踏み出せば、後戻りはできないのさぁ"、ほんとうは。キーキーキキキ。

 あまり気にせず、読み進んでください。さてさて、第一回自立生活センター(CIL)設立準備会が、5月27日(土)につくば文化会館アルスにおいて、予定の13時30分より少し遅れて40分からはじまり、白熱した意見交換により20分オーバーの4時20分に終了いたしました。自己紹介に50分もかかる、個性派揃いの約50人、白髪のおじいさんからかっこいい髪型の障害者、医療大一年生もいれば、無口な障害者もいる、なんと恐ろしい地獄絵巻、で、ではなく呼びかけ文にもあったように「普通の風景」の原形が観られたのではないでしょうか?

 当日は、呼びかけ人の代表者より挨拶と「呼びかけ文」の朗読からはじまり、自己紹介、つくば市の自立生活の現状、自立生活センター(CIL)とはなにと進み、CILでやっていきたいこと・現在困っていることが話されました。

 つくば市の自立生活の現状では、つくば界隈で報告者が知っている範囲で10人程度の障害者が自立生活しているとのことでした。その彼/彼女たちは、介助者集めや行政とのやり取りなど、多くの問題を抱えながらも、その中で楽しいこと嬉しいことのある生活をおくっているらしいとのことでしたが、具体的には会場に来ている当事者に質問してみてくださいとのことでした。でも、誰からも質問はありませんでした。

 CILとはなにでは、つくば市の現状を受け、これまで福祉の対象者としてしか捉えられてこなかった障害者、そのために多くのことが障害者抜きで決められてきた社会に、そのようなあり方ではなく当事者による当事者のためのサービスを展開することの必要性と意義、CILの条件、財源などの報告がなされました。やっていきたいことでは、結構皆さん遠慮気味なのか、恥ずかしがり屋さんなのか思ったほど提案されませんでしたが、作品展示、車椅子試乗会、立岩真也講演会、自主映画上映、なんかよくわからんがデート部、まつりつくばで御輿担ぎなどなどが提案されました。多分この中のほとんどがこの先企画となって実現することでしょう。 

 最後につくば以外の水海道・伊奈町・土浦各地の状況を話していただきました。詳しくは触れませんが、行政の対応が一応に「うちは福祉が進んでない」と平気で利用者の前で口にしている状況がわかりました。私たち障害者の生活環境を整えることが出来るのは、しなくてはならないのは本人や家族ではなく、行政の責任であるはずです。それを「うちは福祉が進んでない」と開き直るのは言語道断、怠慢というか、利用者をおちょくっているとしか思えません。そのような中で障害者は何年も我慢を強いられてきたのです。最後の各地の報告では改めて現実問題として、CILの試みの重要性が確認されたのではないでしょうか。

 ともあれ、第一歩を踏み出したわけですが、これからさまざまな事柄をクリアーしていかなければなりません。それを思うと、ワクワクしてきますな。えへへ。(Sトー)

参加者の感想

▼設立準備会に参加して M.S

 今回、設立準備会に参加して大変刺激になりましたし、自分の将来を考える上で本当に良いチャンスになりました。私は6年前に頚随損傷という重度の四肢障害を負い、1年半の入院生活の後、水海道市に引っ越してきました。現在、両親とともに在宅で生活しています。当初の私は、突然体の自由が利かなくなった上、右も左もわからない土地での生活、その落ち込みようはひどいものでした。
 ただパソコンだけは将来の役に立つうだろうと思って少しずつ勉強していました。幸い2年ほど前からインターネット上では障害者に関する情報も充実してきていました。その中で全国には自立生活するなど元気な障害者がおおぜいいることを知り、「自分にもまだ色んな可能性があるんだ」と前向きに生きていこうと思えるようになったのです。
 とはいえ現実問題、重度の障害者が自立生活を営んで行くには人の何倍も努力をしていかなければなりません。制度の整った東京や一部地域でさえ大変なのに、福祉の遅れていると言われるこの周辺での自立ということを考えると気が遠くなるというのが実感で、何をどうすればいいのか全く見当もつかないといった状態でした。
 数週間前インターネットで検索していたら「実現する会のホームページ」を発見しました。こんな近くに障害者の自立を一緒に考えてくれる人達がいるというのが、なんとも心強く嬉しい限りでした。
 その後、自立生活センター設立準備会があることを知り、早速、参加させていただきました。実際につくば市周辺で自立生活をされている方々とお会いできたことは、私に大きな希望と勇気を与えてくれました。自立生活センターがどういうものかも知らず、ピアカウンセリングなどの言葉も初耳でしたが、呼びかけ文にあった「障害者が普通に家族や仲間とくらせる、誰もが安心してくらせる街作り」を私もいっしょにしてみたいなと思いました。
 まだまだ分からないことばかりで、皆さんには、色々と教えていただかなければならないと思いますが、楽しく充実した自立生活センター設立に向けて是非とも協力させていただきたいと思います。




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このページは2000年10月6日に初めて公開しました。